ニノの日記

二宮尚徳(にのみやひさのり)が思ったことなどを書いています。

日本を良くする方法(Social Market(案))

 

 最近、日本の財政状況をみていると、どうもこれ以上行政が社会的なサービスを増やしていけるような状況にはないように思う。

https://www.mof.go.jp/budget/fiscal_condition/related_data/sy014_2409.pdf

 

 でも、これから先、高齢化に伴う社会保障費の増加や、貿易の自由化に伴う農業対策費の増加など、引き続き(今まで以上に?)社会的なサービスの需要は増しそうだ。

 

 ではこれからどうやって社会を良くしていくのか。

 

 ・・・ということを、考えていたら面白いことを思いついた。

 誰かのアイデアとかにつながっていくといいなあ。

 

ーーーーーーーーー

 「Social Market(案)」

 

 最近、株式会社がCSRとして社会貢献活動を行ったり、NPO法人が社会貢献事業を行ったりと、民間企業も社会貢献事業の担い手として活躍している。

 つまり、「官だけでなく民も」という流れだ。

 これらは「新しい公共」とも呼ばれている。

 そして、まだまだこうした活動は拡大する余地がある。

 そこで、これらの取り組みを爆発的に促進するアイデアとして、「Social Market」という考え方を思いついた。

 

 これは、どういうものかというと、「良識ある消費者たち」で、大きなマーケットをつくり、CSRや寄付など社会貢献に力を入れている企業のサービスを積極的に選ぼうという運動だ。

 これにより、「社会貢献したほうが儲かる」という状況を作り出し、企業間で社会貢献の度合いを競い合うようにする。

 その結果、企業は本来の営利事業以外に、非営利の社会貢献活動も積極的に行うようになり、税金を使わずとも自然に世の中がよくなっていく。そんなイメージ。

 

 最近はFacebooktwittermixiなど、いろんな共感のツールが整っている。

 なので、意外とこうした取り組みは簡単にできてしまうのではないだろうか。

 

 例えば、Facebookで「Team Social Market」というグループを作り、そこに口コミで2,000万人くらい参加者を集める。

 この中で、CSR事業や寄付など社会貢献活動を行っている企業を評価し、互いに紹介し合い、高い評価の企業をみんなで消費者として全力で応援する。

「どうせ○○買うんなら、普通、☆☆(会社)の商品を選ぶよね」

 という感じで。

 そうすれば、そのマーケットに選ばれようとして、企業間で社会貢献の質や量が競われ、やがて、世の中は民間企業が社会貢献に力を入れるのが当たり前となり、社会貢献が充実した企業だけが残るようになる。

 

ーーーー

 思えば、今の政治体制を一般人である有権者たちが作ってきたように、今の経済状況も一般人である消費者たちが作ってきた。

 なので、まず、普通の人である僕たち消費者が変われば、世の中がよくなる。

 

 そしてそれが日本に根付き、日本は民間が自発的に世の中を良くしようとし、日本が資本主義経済の発展型として世界のお手本となる・・・

 、といいなあ。

 

 ちなみに「ペットの殺処分の問題」は、

・ 日本にもペット好きはかなり多いこと

 (飼育世帯だけで犬約960万世帯、猫約590万世帯)

・ 普通に考えて、誰にとっても嫌な問題であること

などから、非常にSocial Marketと親和性の高い問題のように思う。

 

 もし、日本の動物好きの皆さんの共感を集めて、まず、ペット殺処分の問題をSocial Marketをつくることで解決できれば、他の社会問題の解決のモデルケースになるんじゃないだろうか。

 

 ・・ということを今日考えていた。