豊かな日本の裏側に(その3)
さて、ここまでの話をまとめると、
● 日本国政府は現在、すごい額の負債をかかえている。
(780兆円(H26年度末))
● 来年度もかなりの額の新規の借入をする予定。
(41兆円(H26年度予算の歳入))
● 支出の内訳を見ると『借入金の返済(24%)』と
『社会保障費(32%)』が大きい。
● 過去の推移を見てみると、これらはいずれも増加傾向にある。
● 特に、社会保障費の増加要因は高齢化によるところが大きい。
ということでした。
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では、この先はどうなる見通しでしょうか。
高齢化によって、社会保障費は膨らみますが、日本の高齢化はこの先どのように進んでいくのでしょうか。
それはこちらのグラフです。
現在、日本の人口は約1億2700万人くらいですが、これから日本は人口が減少します。
なんと、45年後(今年成人式を迎えた人が定年を迎える頃)には、8700万人くらいまで減る見込みだそうです。
にわかには信じがたい数字ですね。
また、将来の日本の年齢構成について見てみると、こちらは今後、働き盛りの世代(赤色の部分)が減少し、高齢者は横ばいで推移します。
しかも高齢者のうち、75歳以上(ピンクの部分)の割合が増えています。
つまり、45年後、人口に占める高齢者の割合は今よりもぐっと増え、しかも高齢のお年寄りが増えるということです。
どう考えても、このままでは、社会保障関係の国の支出は増加するようです。
(つづく)