ニノの日記

二宮尚徳(にのみやひさのり)が思ったことなどを書いています。

日本のペット(犬・猫)をめぐる情勢について③

 

 

 さて、今日は

『効果的な犬猫の殺処分を減らす方法』

について書こうと思います。

 

 

 

 

 (それは何だと思います?)

 

 

 

 

 

 それはずばり、

『徹底的にノラ猫の避妊手術を行う』

ということです。

 

 

 あまり (というか全く)夢のある話ではありませんが、現実的にはこれが最も効果があると僕は考えています。

 

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 下の図からもわかるように、現在日本で殺処分されている犬猫を大きく分類すると、「猫(ピンク全体)」、特に「子猫(うすいピンク)」が大部分を占めています。

 

 

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 そして、この子猫の大半は「そこらへんで産まれてしまったのら猫の子ども」です。

 

 ちなみにのら猫といえども、子猫だからめちゃくちゃ可愛いし、めちゃくちゃ人に懐きます。(完全に余談ですが、僕が飼っている2匹の猫ももともとのら猫の赤ちゃんでした。)

 

 本当はみんな家族として飼ってあげてほしいのですが、

・「毎年」、

・「数万頭の子猫」を、

・「たまたま猫を飼おうと思っている人と」

・「全てマッチングする」

ということは非常に難しいです。

 

 現状では既に猫を飼っている人の大半が、「拾ってきた猫」や「もらってきた猫」を飼っており、現在処分されている猫を『マッチング』によって助けようとすると、新規需要をつくりだす(今まで猫を飼う予定のなかった人も飼う気にさせる)必要があり、それはとてもむつかしいことです。

 

 このため、

現在の「毎年何万頭もの動物を殺処分する」

という悲しい現実を改善するには、

 

「最初から生かすことができないとわかっているのだから、産ませないようにする」

 

ということが、現実的に最も効果的な手段なのです。

 

 もし、のら猫の繁殖を完全に制限することができれば(産ませなければ)、劇的に殺処分数を減らすことができます。

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 しかしながら、これを大規模に実行するためにはいくつかの障壁があり、とても難しいです。

 

 中でも一番大きな障壁は、この実施には結構お金がかかるということです。

 

 ノラ猫が避妊・去勢されるまでのプロセスは、

・ 誰かがノラ猫を捕獲し、

・ その子を動物病院に連れて行き、

・ 獣医師が、猫が麻酔に耐えられるかの検査を行い、

・ 獣医師が麻酔をかけ、

・ 獣医師が手術を行い、

・ 獣医師が術後の管理を行い、

・ 誰かがその子を元いた場所に戻す

 (もしくは飼い主を探す)

ということが必要になります。

 

 これを無料で実施することはほぼ不可能です。

 

 通常、動物病院では猫の避妊・去勢手術を1万円~3万円くらいで実施しているようです。

 

 この価格設定については各病院の経営判断ではありますが、ある病院では、保護犬・保護猫の施術料を自発的に低価格に設定するなど良心的な経営を行っており、こうした経営者を僕は個人的に尊敬しています。

 

 とはいえ現実的に費用負担をどうするのかは切実な問題で、これをどうするかが最も大きな課題です。

 

 

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 日本における犬・猫の殺処分を大きく減らすためには、

・ あまり共感してもらえないことについて

・ 大勢の人から理解を得て

・ 無償の善意を集める

という極めて難しいことが要求されるのです。

 

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  でも、動物が好きな人が、仮に日本の人口の1/3(4千万人)いるとして、

その人たちに、

 

「日本の猫の殺処分を劇的に減らすために、お願いですので100円ください!」

 

とお願いして回って、実際にもらうことができれば、

40億円になり、

これは約13万頭の猫の避妊手術を無償化できる規模の金額です。

 

 これは個人的な気持ちですが、もし環境大臣からそんなお願いをされたら100円くらい喜んで払う方は大勢いらっしゃるんじゃないでしょうか。

 

 ちなみにもし本気で殺処分をゼロにしてくれるんなら、僕は個人的には100万円払ってもいいと思います。

 

 さて、どうすればこれを実現できるでしょうか。

 僕はやれることからやっていきたいと思います。

 

 

日本のペット(犬猫)をめぐる現状について②

 

 さて、前回、犬や猫がたくさん処分されているという話を書いたが、具体的にはどんな犬や猫が殺処分されているのだろうか。

 

 

 まず、犬について見てみる。

 

 犬は平成23年度に43,606頭が殺処分されたが、

 このうちの36,120頭(82.8%)は成犬で、

        7,486頭(17.2%)が子犬だ。

 

 犬については大部分がおとなになった犬なので、

「途中まで飼い主がいたが、何らかの事情で飼えなくなったから」殺処分されたということがわかる。

 よく聞く理由としては、

 ・ 引っ越しで飼えなくなったから 

 ・ 家族がアレルギーになったから

 ・ 避妊手術をやってなくてうっかり産ませてしまったが飼い主が見つからないから

 等があげられる。

 

 一方、猫については、平成23年度に131,136頭が殺処分されたが、

このうち、48,814頭(37.2%)が成猫で、

     82,322頭(62.8%)が子猫だ。

 

 大部分が子猫なので、多くが

「望まれずに生まれてきたので」生まれて間もなく殺処分されたということがわかる。

 大人のノラ猫については、鳴き声やいたずらに迷惑した近隣住民が、行政に依頼し殺処分に至るというケースが多い。

 

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 こうしたことから、犬と猫の殺処分をなくすためには以下の取組がとても重要となる。(※ 他にもありますが主なものを記載しました。)

 

 犬については、

・ 飼い主のいない犬を、新しい飼い主と効率よくマッチングしてあげること

・ 一般家庭でうっかり生まれないように、犬の避妊手術をしっかりすること

・ 捨てる可能性のある飼い主は飼えないような状態をつくること 

で、

 猫については、

・ ノラ猫の避妊手術を徹底して、これ以上産ませないようにすること

・ 生まれてしまった猫を、飼い主と効率よくマッチングしてあげること 

だ。

 

 なお、犬や猫は一度の出産で5~7頭くらい、多いと10頭以上の子を産むので、

一般家庭で

「うっかり産ませちゃった☆」とか

「見て見て!こんなにいっぱいかわいい子たちが生まれました♡」

というのは、一見微笑ましいようで、

実質は、

「日本において生かすことのできる犬・猫の枠を一気に埋めてしまう」ということなので、現在のペット殺処分の構造を知っている人にとっては悲鳴をあげたくなるようなことなのだ。

 

 猫は年間に3~4回出産することが可能なので、「ノラ猫の避妊を行う」ことが、いかに大切かわかると思う。

 

 しかし、ノラ猫の避妊なんて、誰が得するようなことでもないので、この推進は非常に困難だ。

 一部の自治体や団体では、その必要性から、犬や猫の避妊手術に対し助成金を出し、実施を促しているが、それが可能なのは比較的財政にゆとりのある自治体のみである。

http://www.env.go.jp/council/14animal/y140-29/ext/04_2.pdf) 

 

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 続きはまた次回書きます。

 

 

日本のペット(犬猫)をめぐる現状について①

 

  

 

  今日は、自分で調べたり、色々な方とお話したりする中で見えてきた『日本のペット(特に犬と猫)をめぐる現状』について書こうと思う。

 

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 余談ではあるが、「めぐる現状」と言えば、公務員時代の習慣で「~をめぐる情勢」という資料を思い出す。

 

 行政では、様々な社会的な課題を対外的に説明するため、『~をめぐる情勢』とか『~をめぐる状況』といった資料を作成している。

 参考①)畜産をめぐる情勢(農林水産省)(http://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/l_hosin/pdf/meguji_1306.pdf

 参考②)尖閣諸島をめぐる情勢(外務省)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/index.html

 (※参考にリンクを張りましたが、本筋には全く関係ないため、ここでは読んでいただく必要はありません。)

 

 「こういう資料で、動物愛護に関することをまとめた資料を、環境省が作ってたりしないかな~」

と思って調べたところ、

『動物の愛護及び管理をめぐる現状と課題』(衆議院調査局環境調査室)

という資料を見つけた。

 ただしこの資料は230ページもあり、ざっと読むだけでめちゃくちゃ疲れた。

http://www.shugiin.go.jp/itdb_rchome.nsf/html/rchome/Shiryo/kankyou_201208_dobutsuaigo.pdf/$File/kankyou_201208_dobutsuaigo.pdf#search='%E7%92%B0%E5%A2%83%E7%9C%81+%E5%8B%95%E7%89%A9%E3%82%92%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8B')←興味のある人は読んでみてください。

 こういう資料を見ても、たぶん一般の人は全くピンとこないと思う。

 そこで、自分なりにとらえている現状を書いておこうと思う。

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 まず、まだ知らない人の方が多いと思うので、あらためて書いておくと、日本では、一昨年度(平成23年度)に、17万4,742頭の犬や猫が、殺処分された。

(→http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

 

 普通の人が聞いたら

「冗談でしょ?」

と思うようなことだが、現実だ。

 

 なお、その前の年は20万頭4,693頭、その前は22万9,832頭が殺処分されている。

 「その年だけ特別」ではなく、コンスタントに毎年行われていることだ。

 

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 自分はこの大きな数字を中学生の時に初めて知り、幼心に衝撃を受けた。

 

 「ウソやろ?」

 「可愛そうやんか・・・」

 「こんなの絶対おかしいやろ・・・!」

 

 子どもらしい普通の感覚だと思う。

 

 初めて「社会の矛盾」を強く感じた出来事だった。

 

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 しかし今はその数字を聞いても心を乱すことはない。

 

 なぜなら、今の自分は、その数字を聞いても動揺しないように、実態をリアルに想像しないようにしているからだ。

 

 

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 自分は大学時代、獣医学を学んだので、一度実習で犬や猫の殺処分の現場(動物愛護センター)に行ったことがある。

 動物の死というものに比較的耐性のある獣医学科の学生であったにも関わらず、現場を目の当たりにすると、その雰囲気に圧倒され、言葉を失った。

 

 

 20代の頃の脆弱な精神にとって、この問題は真正面から受け止めるには、あまりにも大きすぎ、残酷すぎる問題だったのだ。

 

 やがて、多くの人がそうするように、自分もこの問題については心を閉ざし、口を閉ざすようになった。

 

 何か解決の糸口が見えるならまだしも、問題の構造さえも見えなかったし、何より感情的にそれ以上知りたいと思えなかった。

 

 なお、今でも、この実態を動物に感情移入しながら、リアルに想像したとしたら、たぶん僕は発狂すると思う。

 

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 さて、話がそれてしまったが、日本のペットの殺処分の問題は端的に言うと、

 

「飼い主のいない犬や猫の数が、日本全体で受け入れることができる犬や猫の数を超えてしまっているため、超えた数はみんな殺されている」

 

という状態だ。(図はイメージ)

  

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 なので、

「本気で日本における犬・猫の殺処分を0にしたい」

と思うならば、以下のような状態を作り上げる必要がある。

 

 それは、

「飼い主のいない犬・猫の数が、常に、日本が受け入れることができる犬・猫の数を下回っている状態」

だ。

 

 これを現在の日本に当てはめて考えると、

● 「動物愛護センターで殺処分されそうな犬・猫がまず優先的に飼われ」、

● 「それでも足りない動物については、飼い主が直接生産者(ブリーダーさん)にお願いし、依頼を受けたブリーダーさんによってのみ計画的に繁殖がなされる」

 

という状態である。

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 しかし、今の日本では

● 「動物愛護センターで殺処分されそうな犬・猫」はペット選択の第一選択にはなっていないし、

● 飼われる予定があろうとなかろうと、コンスタントにペットは増え続けている

という状態だ。

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このため、この問題に関心のある人のほとんどは、2つのことを強く思っている。

①「これ以上増やさないでほしい」

ということと、

②「これからペットを飼うなら、保護された犬や猫を飼ってほしい」

ということだ。

 

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 書き出すと終わらなくなるので、続きはまた次回書きます。 

 

 

ここ3か月を振り返って

 

 すっかりブログを書く期間が空いてしまったが、ここ3か月間、色々なことがあったので、これまでの出来事のまとめと、これからのことについて書こうと思う。

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 まず、自分は平成25年3月末に前の職場を退職したあと、4月、5月、6月と3か月間、いろんな人に会って回っていた。

f:id:hisa0621:20130522160844j:plain その目的は、

①実際のところ、日本におけるペットの殺処分をとりまく社会の実態がどうなっているのかを知るため

と、

②そこに関わっている人の思いを知るため

と、

③知り合った人に、その時点での自分の考え方を伝えて、フィードバックをもらうため

と、

④これからの活動に協力してくれそうな仲間を探すため

だ。

 

 ありがたいご縁があり、色々な人に会うことができた。

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 この3か月で出会った人は、

● 獣医師(約50名)

● 行政関係者

● 動物の保護活動をされている方

● そうした活動を支援されている方

● 様々なジャンルで活躍されている方で、動物を助けるために何かしたいと考えている方

などだ。

 短期間の間で、これだけ大勢の人にお会いして話をするというのは生まれて初めてだったので、とても新鮮な毎日だった。

 色々な方の、色々なお話が聞けてとても勉強になった。

 また、漠然としたビジョンではあるが、自分のやろうとしていることをお話したところ、概ね皆さんが好意的な反応を示してくださり、中には協力を申し出て下さる方もいらっしゃった。

 本当に心強いし、心からありがたいと思う。

 多くの方からお話を伺う中で、自分なりに思うところが増えてきたので、これからそれを順番にブログに書いていこうと思う。

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 いっぱい書きたいことがあるのだが、全部書くと長くなってしまうので、次回から小分けにして書きたい。

(予定)

・次回

 色々な人とお話する中で見えてきた『日本の犬猫をめぐる現状について』

・次々回

 あらためてゆっくりと自分と向き合う中で少しずつ見えてきた『その問題に挑む理由について』

・その次

 本気で日本から殺処分をなくすために、『これから何をするのか』

・できれば

 『その先に描く日本の姿』も書きたいと思う。

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 なお、余談ではあるが、ここ3か月ほどの自分を顧みて、「公務員時代の悲しき習性で文章を推敲すぎてしまっている」ということに気が付いた。

 つまり、一度ブログを書いても

「あれ?この文言おかしくないか?」とか

「これってロジックおかしいんじゃないの?」とか

「わかりにくいのでは・・・」とか、余計なことを色々考えてしまい、結局いつまでたっても文章が完成できないのだ。(下書き中のブログが10記事くらいある)

 

 …というわけで、次回からは特に何も考えずに思いつくままに書きます。

 乱筆等ご了承ください(^_^;

むらいさん【ちょっと政治の話】

 

僕は『政治家』という人が少し苦手だった。

 

僕が子どもの頃、小学校で勉強していると、外から自分の名前を連呼している人の声が聞こえてきて、とてもうるさいなあ、と感じていた。

 

その後、成長してからも、政治家の人とは大して関わりがなく、特に印象は改善することはないままだったが、大学卒業後、公務員になったおかげで、政治家という人がどういう仕事をしているのか、少しわかるようになった。

 

ちなみに今でも政治家には若干苦手なイメージを持っているが、その人の言っている内容が妥当なことかどうか、自分で判断できるようにはなったと思う。

 

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26歳のとき。

 

晴れて農林水産省に入省した僕が最初に配属されたところは、生産局の畜産企画課(※)というところだった。(※ 日本の畜産政策の企画・立案とかを行うところ)

 

 課の中には3~5人ごとに仕事を分担する「班」というチームがあり、僕が配属された「総務班」には、財務省から出向していた村井さんという人がいた。

 

 歳は自分より一つ上で、性格は明るく、色んなことを知っていて、とても仕事のできる人だった。他の先輩たちと一緒に僕に仕事を教えて下さった恩人の一人だ。

 

 村井さんは農林水産省で仕事をした後、アメリカに留学し、帰国後、財務省を退職された。

 

 国会議員になるためだ。

 

 在職中からずっと「僕は国会議員になる」と言い続け、昨年の選挙でついにその言葉を現実のものにした。

 

 村井さんは人当たりがよく、ユーモアもあり、フランクな感じだったが、彼の言葉には不思議な説得力があり、「いつか本当に政治家になるんだろうな」という感じがした。

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 たまにホームページのブログを見ているのだが、先日、「国会で初質問しました」との記載があったのでさっそく見てみた。

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=42652&media_type=

 (村井英樹(自由民主党))

 

消費税の軽減税率(※)についての質問だった。

 

(※ ちなみに『軽減税率』というのは、

『消費税を●%上げます。

 そりゃイヤですよね。

 でも、ご安心ください。

「皆さんにとって大切なこの商品」については、上げませんから。』

 という話だ。

 

 『低所得者を助けるため』と、なんとなく聞こえはいいが、

・ 消費税の税収が下がってしまううえ、

・ 事務的な手間が増え、行政コストがかかり、

・ さらに、民間の対策コストもかかる

・ 極めつけは本来の目的を達成しない(低所得者対策になっていない)可能性さえある

 一部のメディアは、『なんとなく弱者に優しそうだから』というイメージで

導入を叫んでしまうが、本当にそうなんでしょうか?

 という問題提起でした。)

 

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(村井さん) 

「私がなぜこの軽減税率の問題にこだわるのかというと、私は、(この論点が)我が国の政治が乗り越えなければならない問題の象徴であると思うからであります。」

 

「高度経済成長の時代が終わって「果実の分配」の時代から、「負担の分配」の時代に入ったわけであります。」

 

「政治家は、不都合な真実であっても有権者の前で語る勇気が求められる。しかしながら、今の選挙制度のもとでは、(政治家は)いつ落選するかもわからないわけですから、どうしてもそこから逃げたくなる。」

 

「しかしながら、今我々政治家に求められていることは、たとえ痛みを伴う施策であっても、有権者の前で正々堂々と語って、そしてまた、納得を得るという、民主主義の原点に立ち返るということなんだと思います。」

 

「本当に必要な政策が実行に移されるのであれば、私自身が落選しても、それは全く不幸なことだと思いません。」

 

不都合な真実であっても、全てを有権者の前にさらけ出して、必要な政策を前に推し進めていく、そういう時なんだと思います。」

 

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まさにおっしゃる通りだと思った。

世の中には『見たくない現実』、『不都合な真実』はいくらでもある。

そりゃ、誰だってそんなもの見たくはないし、聞きたくもない。

 

でも、知ってしまった以上、誰かがやらなくちゃ、それは変えられない。

変えられなければ、その現実はどっかのだれかにしわ寄せがいくだけだ。

(財政の問題は未来のこどもたちへ)

 

そして、それを変えられるのは『そのことを知っている人』だけだ。

 

 

 

村井さんは政治家になっても志は変わっていなくて嬉しかった。

その気持ちを忘れず、これからもがんばってください。

応援してます。

 

※ ちなみに自民党の『カフェスタ』というフランクなトーク形式の番組動画でも同様の話をされていて、こっちの方がわかりやすかった。

→ http://www.jimin.jp/activity/movie/0ch_cafe_sta/

(2013年04月24日『CafeSta』もっと新人衆議院議員紹介☆司会:小林史明議員 ゲスト:小島敏文議員・村井英樹議員・山下貴司議員(2013.4.24) の18:23~37:30)

みなさんメッセージ本当にありがとうございました

 

 

 

今回、「職場を去って夢を目指します」と意思表明したわけだけど(過去の日記『農林水産省を退職しました』参照http://hisa0621.hatenablog.com/entry/2013/03/31/000125)、本当に本当に多くの皆さんから激励の言葉や応援のメッセージをいただいた。

 

フェイスブックのコメントやメッセージ、職場のメール、個人のPCのメール、携帯のメール、LINE、そして直接の激励などなど。

どれも嬉しくて、一人でこっそり涙した。

 

ここには書ききれないくらいのメッセージ。本当に一生の宝だ。

 

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平成19年入省の同期たちは大江戸温泉で送別会をやってくれ、餞別に寄せ書きとネクタイをくれた。

このネクタイ、ここぞというときに装着させていただきます。

そして寄せ書きは辛くなったときに読み返します。

お前ら、元気でな!

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(再来週同期の結婚式でまた会うけど!)

 

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職場の班長はご自宅に招いて送別会をしてくださった。

先日後任への業務引継ぎで職場に行った時もあたたかく迎えてくださり、すごく安心感があった。

人手が足りない時はいつでも呼んでください!

(暇だったら)手伝いに行きます!

 

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水産庁時代の修羅場を一緒に潜り抜けた戦友のような先輩は、一緒に働いていたころ、ささやかな楽しみとして職場のみんなで買って楽しんでいた、塩パイ(シェ・リュイ)を1袋くださった。粋な選別だ。

あのころが懐かしいですね。

いつかオシャレなご自宅に遊びに行かせてください!

 f:id:hisa0621:20130403111046j:plain 塩パイ(シェ・リュイ)

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以前近くで仕事をさせていただいた省内幹部にもご挨拶に行った。
おそるおそる

「お世話になりました」

と伝えると、少しさみしそうに、優しい笑顔で、

「うん、うん。わざわざ言いに来てくれてありがとうな。これからも進捗おしえてくれよな。体に気を付けてな。」

と言ってくださった。

ありがとうございます!節目節目でご報告させていただきます!

 

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昔同じ課で仕事をしていた(当時)怖かった先輩からも、

「二宮くんは昔に比べかなり成長したと思っていたから非常に惜しいが、その覚悟には尊敬する」

と言っていただけた。

当時、自分の仕事のできなさっぷりに情けなさを感じていたので、その言葉は本当に心に染み入り、とても嬉しかった。

育ててくださってありがとうございました!これからもよろしくお願いします!

 

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大学時代の友人や先輩、後輩たちからは、

「自分も同じ気持ちだ」

「応援する」

といったメッセージを本当にたくさんいただいた。

テーマがテーマだけに、大学時代はオープンに話し合うことはなかったけど、みんな同じ気持ちだったんだと、再確認できた。

卒業後に出会う機会が減り、少し疎遠になっていた仲間たちとも、この機会に社会貢献を通じてつながれたら嬉しい。

みんな本当に心強いメッセージをありがとう!

 

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他にも数えきれないくらいの人から色んなメッセージをいただいた。

まだ何をやるかもわかっていないのに出資を申し出て下さる方もいた。

あらためて、本当に自分は多くの人に支えられて生きているんだな、と実感した。

 

まだ何も達成していないけど、早くも

「わが人生に一片の悔いなし」

と思ってしまった。

(すぐに「いや、まだ早い」と訂正した)

 

みなさん、本当にありがとうございます!

めっちゃやる気になりました!!

 

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さて、新しい生活が始まって、いよいよ夢を目指すことになったわけだが、具体的に何をしていくか。

 

今自分には漠然とした大枠のイメージがある。

 

これをブラッシュアップして、4月の末から5月の上旬には公表できるような形にしたいと思っている。

 

そのために、4月中は、大学時代の友達・先輩・後輩(獣医師)や、税理士・会計士、法律家、広報のプロ、デザインのプロ等にアポを取って話をしに行こうと思っている。

 

今時点では、漠然と、

「誰が得をするわけでもないけど、みんながHappyになるだけで自動的に社会をよくし続けるしくみ」

みたいなのをイメージしている。

 

さてさて、これからどうなるのか。

よくわからんけど何とかなりそうな気がするぜ!

みなさん、これからもどうぞよろしくお願いします!

心と音楽

 

懐かしい曲を聴くと、それをよく聴いた頃の気持ちが蘇ることがある。

 

音楽には、心のどこかに残っている感情を、引き出してくれる力がある。

 

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今回、仕事を辞めるにあたって、多くの方から、「その計画はいつから考えていたの?」

と、聞かれるが、実は自分でもよくわからない。

 

3.11の震災がひとつの契機になったとは思うけど、当時は自分に与えられた震災復興の任務を全うすることしか考えていなかった。

 

子どもの頃からの夢だったとはいえ、長い間考えないようにしていたし、学生時代もそんなに強く意識することはなかった。

まして、就職する頃にはそんなこと全く考えていなかった。

 

ここ1年で急激に物事が進んだような感じだ。

 

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ところで、自分の机の前には、『蘇生』という曲の歌詞カードが貼ってある。

 

この曲は、大学時代に出会った大好きな曲の一つだが、思えばここ1年くらい、よくこの曲を聞いていた。

 

この曲は歌詞がどこかつかみどころがなく、何か大きなものを感じさせるような印象を持っていた。

 

長い間、「よくわからないけど何か好き」という感じで、たまたまこの時期に再会し、よく聞いていた。

 

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今日、改めてこの曲を聴いた。

この曲が好きだった理由や、歌詞のイメージがなんとなくわかったような気がした。

 

きっと、意識はしていなくても、一度抱いた強い気持ちは心のどっかにずっと残っているんだろうな。