動物に優しい世の中づくりを千葉から始めます
最近ブログでは財政関係の話ばかり書いていますが、僕は実は
『日本の犬と猫の行政による殺処分をなくしたい』と考えています。
これを人生のテーマの一つにしています。
やっと千葉での生活も落ち着いてき、考えもまとまったので、行動を始めようと思います。
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去年のちょうど今頃、僕は『日本の犬・猫の殺処分をなくします!』と、愛する前の職場を辞めました。
全くこのペット問題の構造を知らないにもかかわらず、ほぼ勢いで飛び出しました。
自分にとって前職をやめるということはかなり勇気のいることだったので、自ら後に引けない状況を作るため、プレゼンテーションの大会に出場し、公に宣言しました。
やってみればなんとかなるはず。
人に会って、話を聞いて、自分でこの問題についてゼロから考えようと思いました。
この1年間、いろんな人に会いました。
獣医師、動物愛護団体の方、ペット業界の方、行政の方、この問題に関心のある一般の方。
とにかく話を聞きまくりました。
また、自分の考えを話し、フィードバックをもらいました。
そして、自分なりに考えて、やることを決めました。
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前にブログにも書きましたが、日本ではかなりの数の犬や猫が殺処分されています。
最新の統計によると、平成24年度に犬・猫合わせて16万1867頭が殺処分されました。
(環境省HP:http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html)
誰の意思でこの処分が行われているかというと、それは、私たち普通の市民の意思によってです。
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犬や猫の殺処分の業務は市や県の職員さんが実施しています。
彼らの多くは獣医師であり、かなりの割合で比較的動物が好きな方々です。
彼らは『市民(県民)の衛生的で快適な住環境を守る』という任務を持っています。
そのために、『人を咬む可能性のあるのら犬』や、『ゴミを荒らす可能性のあるのら猫』を一般社会から排除しなければなりません。
私たち一般市民が選挙で選んだ首長(市長や県知事など)が、私たち一般市民の快適な住環境を維持するために、彼らにこのことを命令しているという状態です。
つまり、間接的に『私たち』が犬や猫を殺処分しているのです。
本当に日本から犬や猫の殺処分をなくそうとするならば、まず私たちは『自分たちがこの状態をつくっている』というこの現実を自覚する必要があります。
たまに『行政の獣医師はなんてひどいんだ!』と責める人がいるそうですが、その態度は改めたほうがいいと思います。
以前訪れたある市の動物愛護センターでは、業務の1/3が『市民からの苦情対応』に追われているそうです。
勤務時間の大部分を苦情対応に追われる彼らの心情はどのようなものでしょう。
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私たちは高度に近代化された社会に住んでいます。
近代化が進むということは分業が進むということです。
分業が進むと、自分が直接関わらないことがらに対して、人は次第に無関心になります。
そのことに直接かかわる人以外は知らんぷりをしてしまいがちになります。
そして、たまたまそこにいた人が、社会の歪みを一身に受け止め苦しい思いをします。
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しか国全体でこれほど多くの愛玩動物を処分するというのは健全な社会と言えるでしょうか。
その奪った命を食べるわけでも、そこから何かを得るわけでもない。
ただそこから排除するためだけに処分する。
その一方で『かわいい』と言ってまた新たな動物を生産し、飼育する。
こうした社会の事実を、胸を張って子どもたちに説明することができるでしょうか。
『いのちを大切にする』
『自分より弱いものに対し優しくする』
『惻隠の情をもつ』
こうしたことは道徳の基本ではないでしょうか。
これから育つ子どもたちに良い国を残してあげるために、僕はやれることをやりたいと思います。
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さて、このような思いを抱きつつ、この問題についていろいろ調べる中で分かったことは、以下のことです。
犬の殺処分数を減らす上で重要なことは、
『飼い主のいない犬と新しい飼い主とのマッチングをすること』です。
猫の殺処分数を減らす上で今一番必要なことは
『のら猫の避妊・去勢手術を徹底的に行うこと』です。
僕にとっては犬も猫もどっちも好きなので、どっちかやればいいというものではありません。
なので、両方やろうと思います。
同じ気持ちを持つ仲間を集めながら、いっしょにやれることからやっていきたいと思います。
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さて、具体的にどうするかですが、
まず、一つ目は、
『命をつなぐペットショッププロジェクト』
というものをやろうと思います。
二つ目は、
『動物に優しい人をまちぐるみで応援するプロジェクト』
というものをやろうと思います。
上記2つのプロジェクトの趣旨と概要については追ってまたブログに書こうと思います。
(つづく)